北国の初夏


雨上がりの空港から北の町へ湯治の旅となりました。

目的地の空港近くは山の中にあり、集落がポツポツと見え始めて驚いたのは、メタリックな青い屋根の目に鮮やかなこと。

空港から湖まで迎えの車に乗り、そこからは路線バスで山道を喘ぎながら登っていくと、孔雀緑の美しい水面に出会い

初めての土地に胸の鼓動がなりはじめ、小一時間で湯治場に到着しました。

今まで生きてきた人生観とは全く違う時の流れを感じ、「骨休め」がいかに大切か。

 

旅にはいつもお人形に同行してもらうのですが、この度は、「ナースのいくちゃん」と「ねこのきーちゃん」。

二人とも飛行機は初めてで少し緊張気味。

しかし、カッコウの鳴き声に心が安らいで、うぐいすの囀りに季節がゆっくり移ろいでいることが二人とも嬉しかったようです。

心地良い風、柔らかい光、いきいきとした源泉の香り、しんしんと身体に沁み込んで、明日に希望を繋げていく。